小笠原 天気予報

080405-1:偵察の話

(Aマホに関する雑談を受けて)
芝村 > おお。ガンパレードの戦術授業をせんといかんのう。 (4/6-02:31:45)
芝村 > なんの話をしたものか。 (4/6-02:34:02)
芝村 > お題というか、知りたいことを言ってくださいな。 (4/6-02:34:34)
雅戌 > うーん……。偵察が必要なのはどういうときか、というのが内心とても興味あります。こだわりすぎてもいけないようなのですが、必要な局面も多いはずですので。 (4/6-02:35:26)
伯牙 > そう言えば、戦車兵や工兵の話は聞いたことがある気がしますけど、山岳騎兵のお話ってあんまり聞いたことがない気がしますー。(自分が知らないだけかもしれませんが。) (4/6-02:35:29)
伯牙 > 特に、空系の動物の扱い方とか。 (4/6-02:36:07)
芝村 > では偵察を話そうか。 (4/6-02:36:07)
芝村 > 偵察というのは比較的最近の軍事用語でね。元は斥候、と言った。 (4/6-02:37:52)
芝村 > で、そして斥候いうのは、要するに地形調査なのよね。地図作成といったがいいかな (4/6-02:38:50)
芝村 > 軍事において、敵が隠れているというのは、あまり意味がない。隠れることが出来る規模は少数で、少数の奇襲が全体の状況に影響する局面は、常に限られるせいだ。 (4/6-02:41:06)
芝村 > 古代からの常識で言えば、谷間や川などの左右への展開が出来ない場所、とか、夜、とか、大雨で霧が出てるケース、などだ。 (4/6-02:43:44)
芝村 > 桶狭間や孔明の罠とか、そういうのは要するに、先のケースのどれかにはまるわけだね (4/6-02:44:16)
芝村 > で、谷間や川などの左右への展開が出来ない場所 なんてのは斥候次第で迂回できたり、事前に分かってれば警戒できる (4/6-02:46:14)
芝村 > 大雨で霧が出やすい地形も、斥候で調べられる (4/6-02:46:39)
芝村 > 夜になる前に陣地設営成功すれば、奇襲は防げる (4/6-02:47:15)
芝村 > 逆に、奇襲しかけるなら、絶対に斥候がもたらす情報は必要になる (4/6-02:47:44)
芝村 > 結局どういうときも斥候は必要だ、ということで、斥候は軍の標準装備になった。 (4/6-02:49:34)
芝村 > で、これに加えて、あまり期待はしてないが、敵の情勢も知りたいということで、偵察の任務を与えた。偵察というのは本来は敵の状況把握のための狭い用語なんよ。 (4/6-02:53:37)
芝村 > あまり期待してない、というのは、敵も馬鹿じゃないから、地形よりはるかに難易度が上がって容易ではないが分かりきってるからだね。そこの成功に過度の期待はおけないんだよ。 (4/6-02:54:59)
芝村 > では期待しないで敵をまともに調べようとするとどうだろう。 そうなると偵察部隊はエリート部隊になってしまう。敵より上をいくんだから、必然として優秀なものにならざるをえない。 (4/6-02:57:50)
芝村 > あ、ごめん。かきまちがえだ (4/6-02:58:34)
芝村 > では期待て(当然のこととして)敵をまともに調べようとするとどうだろう。 そうなると偵察部隊はエリート部隊になってしまう。敵より上をいくんだから、必然として優秀なものにならざるをえない。 (4/6-02:58:35)
芝村 > 忍者とかがこの例だね。要するに伝説的な超人でないと敵情視察なんか出来ない (4/6-03:00:32)
芝村 > ところがまあ、偵察にエリート部隊ってのは、普通の陸軍じゃやらんわな。 (4/6-03:03:27)
芝村 > コストが高くつきすぎる。忍者の場合は基本外注=少数民族の伊賀や甲賀の里の民を使っていた (4/6-03:04:56)
芝村 > ぎゃくにいうと、こうだ。戦国時代ですら、斥候はあっても偵察部隊は作らなかったんだね。 (4/6-03:06:14)
芝村 > これはほぼ、現代でも繋がっててね。電子偵察など以外の分野では、基本、地形情報の習得が主要任務なんだよ。 (4/6-03:08:05)
芝村 > それにだ。地形情報さえあればね。優れた軍人なら、敵がどこからきて、どれくらいの規模かはおおよそ分かるもんだ。 (4/6-03:09:20)
芝村 > 道幅3mでI=Dやミノタウロスはでてこないんだよ。 そこを敵が通りたいなら、必然としてゴブリンリーダーとゴブリン、あるいはヒトウバンしかありえない。ってわけ。 (4/6-03:10:49)
芝村 > 逆に言えば3mの道幅のブロックに対戦車地雷をしかけるのはありえんわな。 (4/6-03:11:40)
芝村 > 対戦車砲をおくこともないだろ (4/6-03:11:55)
芝村 > 必然的に地形情報さえあれば、敵の動きも、味方の配置もある程度分かってしまうわけだ。これが斥候が古代から使われて、さらに名将ほど斥候を使ってた理由なんだよ。 (4/6-03:14:09)
芝村 > 大神も言ってたと思うがね。戦争で必要なのは想像力なのさ。それは要するに、地形から敵味方を予測することを言う (4/6-03:17:09)
伯牙 > 敵がどんな武器を持っているかを調べるよりかは、地形からその判断をしてこちらの準備を整える方がずっと簡単で確実、ですかー。 (4/6-03:18:10)
芝村 > そうだ>伯牙 当たり間の話だろう? (4/6-03:18:52)
芝村 > では。偵察の編成や性能を考えてみようか。 (4/6-03:20:03)
芝村 > 重要なことは、斥候は本体部隊より先に展開しないと意味がないってことだ。つまりAR10の偵察兵は使えない。 (4/6-03:20:59)
芝村 > 必然的に、先に展開してないといけないから快速になる。 (4/6-03:22:25)
芝村 > さらに言えば、火力は重大ではなくなる。そらそうだ。偵察が戦えば、それは単なる戦力の逐次投入という悪手になる。 (4/6-03:24:22)
芝村 > もっといえば、装甲すらどうでもいいんだ。 斥候は少数だから、それこそ隠れられる。 (4/6-03:25:08)
芝村 > 隠れて地図をつくる、のが主要の仕事だから、技能とかも当然地形把握とか欲しいよね。 (4/6-03:26:59)
芝村 > 火器は自衛火器で、 (4/6-03:27:50)
芝村 > 最小でいいわけだね (4/6-03:27:58)
芝村 > その上で、水泳が欲しい。これは必須だ。 (4/6-03:29:37)
芝村 > それこそ想像力の問題なんだが、川って、どんなものも溝なんよ。水が流れている溝が要するに川だ。 (4/6-03:31:16)
芝村 > 溝を通る限りは普通は顔が出ないから隠れてることになるよな。 (4/6-03:31:59)
芝村 > 逃げるとも川に逃げ込めば、まあ、確実だ (4/6-03:33:20)
芝村 > そしてだ。斥候つぶしの部隊をおく場合、普通は橋の上に置くのね。 (4/6-03:34:51)
芝村 > またも想像力だ。泳げない偵察は絶対に橋の上を通る。これ、当然。 (4/6-03:35:50)
芝村 > 俺が敵(で、防御側)なら川の後ろに陣地を置くねえ。 (4/6-03:37:50)
芝村 > そこで橋の上に偵察除けをおいとくわけだ。それでもう、敵は地形情報すら得られなくなる。 (4/6-03:39:41)
芝村 > ついでに川べりは見渡しが大抵いいからね (4/6-03:40:36)
芝村 > 偵察兵が水泳必須なのは、橋の上の戦闘を回避して、偵察を渡河させるためだ。 (4/6-03:42:33)
芝村 > という。わけ。 偵察のこと、わかってくれたかな? (4/6-03:44:36)
雅戌 > はい。とても勉強になりました! (4/6-03:45:24)
ユーラ > はい。ありがとうございました。 (4/6-03:45:34)
芝村 > うん。では解散しましょう。おつかれさまでした。ではー (4/6-03:47:16)

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