小笠原 天気予報

090728-1:E148と信用経済

芝村> たかとと連絡とれるー?>海法 (7/28-11:08:02)
とよもば> おや、どうかされたんですか? (7/28-11:08:42)
海法 紀光> 取れると思いますが、なんでしょうか? (7/28-11:09:00)
芝村> うん。実はやつに頼もうと思う案件があってな。>イラストなんだけど (7/28-11:10:18)
芝村> ところがそう言う日に限ってメッセにいない罠 (7/28-11:10:37)
芝村> まあいいか。そこまで急ぎでないんで、ログ見たらくるやろ (7/28-11:13:13)
海法 紀光> ですね。了解です。 (7/28-11:13:22)

芝村> それはそれとしてEV148といくか (7/28-11:15:25)
海法 紀光> 資金ですね。 (7/28-11:15:40)
緋璃@携帯> あれ、147はどこいったんですか? (7/28-11:15:58)
海法 紀光> あれ、147はなんでしたっけ (7/28-11:16:09)
芝村> 産業育成=147 (7/28-11:18:52)
芝村> 資金確保しないと、いくつも国とぶぜ (7/28-11:19:07)
とよもば> 産業育成ですかー きっと鍋は今カレーブームの波が… (7/28-11:19:33)
むつき> 産業育成するにも資金が; (7/28-11:19:51)
芝村> 既によけは大変なことになってる。保証金も払えておらず、滅亡必死 (7/28-11:20:09)
芝村> なんでまあ、147とばして148を先にやろうかなあと。 (7/28-11:20:29)
緋璃@携帯> 産業かー。設定国民向けロボットの種類も増やそうかな(微妙にずれた発想 (7/28-11:20:40)
緋璃@携帯> なるほど>資金の方が急務 (7/28-11:21:20)
海法 紀光> 資金獲得してから産業育成ですね。確かに、うち、今、産業育成どころじゃないからなぁ……。 (7/28-11:21:52)
芝村> 実体ではなく、信用が経済だからねえ (7/28-11:27:07)
芝村> 信用を拡大することが、まずは重要なんだよ。 (7/28-11:27:26)
とよもば> 信用のあるサービスや商品が好まれますしね (7/28-11:29:35)
芝村> いや。信用経済というものがあってな。まあ、専門的すぎてあれだが (7/28-11:33:05)
とよもば> #信用経済といえば手形の意味がいまだにわかりませ… (7/28-11:35:14)
むつき> 現金でなくて、手形とか小切手でやり取りすることですか? (7/28-11:35:47)
芝村> じゃあ、少し説明するか・・・ (7/28-11:37:31)
アポロ> おお、ありがとうございますー>ご説明 (7/28-11:38:09)

芝村> mixiのコラムにも過去書いたことがあるが。まず、普通に物を売り買いする実体経済というものがある。ここまではわかる? (7/28-11:38:16)
芝村> 105円でアイスを買う。 実体とは、お金と商品が交換されることを言う。 (7/28-11:40:18)
やひろ> あ、はいっ。分かりました (7/28-11:41:37)
芝村> ところが実体経済では、江戸時代の初期段階でもう限界が出てな。はやくも天井が出現してしまった。 (7/28-11:41:42)
芝村> ありていにいって、お金と物をやり取りする実体経済は、その作用範囲が狭すぎるんだよ。 (7/28-11:42:53)
芝村> うまいアイス屋があっても、隣町まではわざわざ買いにいく人はいないだろう。 雨の日や暑い日はなおさらだ。 (7/28-11:43:32)
芝村> 結果として、アイス屋は地域(数百m範囲)の客しか取れないわけだ。売り上げもそこで確定してしまうし、冬になれば売り上げは減少する。 (7/28-11:44:28)
芝村> そこで、商人は移動を頻繁に行って商売をすることを考える。客に合わせて移動するわけだ。 冬になったら南国で営業すればいい。 (7/28-11:46:24)
芝村> 江戸時代で最初に出来たのは蕎麦屋などの移動店舗販売だ (7/28-11:46:43)
芝村> (そしてごめん、10分ほど席離れます) (7/28-11:47:07)

芝村> もどりー (7/28-11:54:10)
芝村> ごめんごめん。電話でした。 (7/28-11:54:23)
芝村> どこまで話をしてたっけな (7/28-11:55:24)
芝村> 移動店舗か (7/28-11:56:31)
むつき> そうですー  (おかえりなさいませー (7/28-11:57:06)
芝村> 店が移動すれば、広域に客を取れるから便利といえば便利だ。 (7/28-11:57:31)
芝村> ここにきてわかったと思うが。経済は機動力と範囲の広さで決まるんだよ。 より儲けようとすると、どうしても機動力と範囲の広さの確保がいる。 (7/28-11:58:34)
芝村> 江戸時代。戦争に疲れ果てた統一日本は、鎖国政策で長い眠りに入る。 (7/28-12:00:09)
芝村> (天草の乱から)海外と付き合っても、内政リスクがたかくなるだけ。ってことで、経済面の交流だけに絞って決められた海外とやりとりし、国では移動手段の制限を行った。 (7/28-12:01:45)
芝村> 船が典型例で、二本や三本マストの船の建造は禁止される。これは船の安定性能を著しく欠いて、実質長距離運行を禁止した。 (7/28-12:02:43)
猫野和錆> #外国にわたっていけないようにしてたんですね・・・ (7/28-12:04:32)
芝村> ところがまあ、国内だけにかぎっても、この船の禁止は痛くてな。 平和になることで経済活動が活発になりはじめると、今度は広域で商売したくなった (7/28-12:04:32)
芝村> なにせ、日本には当時世界最大の都市のひとつである。江戸がある。人口100万オーバーだ。 (7/28-12:06:04)
芝村> ここで地方の産物を売りさばくだけでも、でかい財産が期待できたし、仕事もとめて日々、江戸に人は集まりつつあったからね。 (7/28-12:07:20)
芝村> #日本を例にしてるが、同じようなことはTPを変えて一杯起きてる。もちろん、ニューワールドでも、貴方の隣でも。 (7/28-12:08:11)
芝村> で。ここで出て来るのが冒険的、つまりはリスクをものともしない投機的商人たちだ。 (7/28-12:08:56)
芝村> 蜜柑船とかな。紀伊国屋文左衛門の名前くらいは知ってるだろう。伝説の商人だね (7/28-12:11:13)
芝村> リスクを負って海運で紀州みかんを輸送して大儲けしたんだよ。 (7/28-12:12:33)

芝村> 一方、地方政治というカテゴリーでこの伝説の商人と勝るとも劣らない冒険的商売をした人がいる。 (7/28-12:13:39)
芝村> 東北にね。 名前を伊達政宗、と言う。 (7/28-12:13:52)
芝村> 伊達政宗というと戦国武将というイメージなんだろうが、主として民衆生活で見ると、平和になってからのほうが遙かにでかいこと(変化)をしてる。 (7/28-12:16:05)
芝村> まず、古来聖賢の政治がそうであったように、治水に力入れて、運河作ったりして北上川水系の流域を整備して、大穀倉地帯を作った。 (7/28-12:18:21)
芝村> これで、米の生産高が激増した。領民としては作りすぎの感があったが、どんどん奨励した。 (7/28-12:19:26)
芝村> 政宗としては勝算があったんだよ。 政宗は江戸で売るつもりだった。 (7/28-12:20:14)
芝村> で。ここでつくり渋る(あまるのは困るし、農民はそう広域商売できないからね)のを避けるために、政宗は前もってお金を渡して出来てない米を買い上げる政策をやる。 (7/28-12:21:33)
芝村> 出来てないものに金を払うなんて酔狂なと周囲は思ったが、政宗はこれを断行し、農民は秋だけに収入が偏ることもなく、経済が安定するので歓迎した。 (7/28-12:25:12)
芝村> なにより現金が得られるので、これで色々変えるからね。 利便性としては物々交換よりはずっといい。 (7/28-12:25:53)
芝村> で。この安心が、さらに農民に米を作らせた。 さらに経済活動は拡大したわけだ。 (7/28-12:27:27)
芝村> 政宗は遅く生まれたせいで天下争いには参加できなかったが、平和だったせいで経済レースには参加できたわけだね。 (7/28-12:28:23)
芝村> 結果は彼の圧勝だ。 政宗は幕府の信用も厚かったので米を売ることが出来、江戸時代通じて常にシェア50%以上。存命時代では70%の江戸の米のシェアを獲得する。 (7/28-12:30:02)
多岐川佑華> 武将としては分かりませんが、いい統治者だったんですねえ (7/28-12:30:37)
アポロ> それはすごい (7/28-12:32:16)
芝村> 莫大な金を得て、国宝になる寺とかも建造してるしな。一個どころではなく。 (7/28-12:32:49)
芝村> ということで。この実例を見れば分るとおもうのだが、経済活動には広域さが重要で、その他色々なリスクで天井ができてしまうんだよ。その天井=限界を突破するのが、信用になる。 (7/28-12:36:13)
芝村> 伊達政宗には信用があった。政府の信用、農民の信用だ。 これが大きく経済を拡大させる原動力になる。 (7/28-12:37:00)
むつき> ほむー  (ログ読み…  うちのご先祖様も江戸へお米の運搬をしてましたよー) (7/28-12:39:02)
芝村> ここで江戸時代の信用経済の一例を話したが、商人レベルでは規模は違えど、限界突破のための信用利用が、江戸時代を通じて広まった。 (7/28-12:39:35)
芝村> #石巻とかにおられたのかな(笑)>むつき (7/28-12:40:00)
芝村> その代表例が高利貸しや、手形だ。 (7/28-12:40:46)
むつき> #うち浅野から伊達に使えて、それから商家という流れでした、 そうですそっちのほうですね (7/28-12:41:00)
芝村> うん。ゲームデザイナーは専門家ほどではないが、少しの教養はある(笑) (7/28-12:42:37)
むつき> #荷馬車に米俵積んで、中継地点まで運搬したそうですー。 (7/28-12:43:35)
芝村> さて、手形とは隔地間為替のことだ。  これと手形の相殺によって、経済は大発展を開始し始める。 (7/28-12:43:56)
芝村> 俺が100万円分の仕事をする。 是空が100万円払う。 これが普通の経済活動だが、ところがたまたま、是空は100万円もってなかった。俺は100万仕事しそこなうわけだ。信用がなければな。 (7/28-12:46:13)
芝村> #そして普通、100万持ち歩いてる人はおらんだろう。 (7/28-12:46:46)
芝村> でも、信用があれば話は別だ。俺は気にせず100万の仕事を行うことが出来る。俺はひませずに仕事にいそしみ、是空は一旦銀行にいって振り込んだ。 (7/28-12:47:56)
芝村> これが信用経済の例だね。 チャンスロスしたり、入金まちで活動したりしない分、俺には有利だし、大金を持ち歩く必要もないので、安全で輸送コストも安くなる。 (7/28-12:49:10)
芝村> 今の紙幣より金貨銀貨は大変にかさばった。100万円分の銀貨(100円玉)を想像してみてくれ。輸送だけでコストかかるだろう。 (7/28-12:50:08)
アポロ> あーなるほど・・・>かさばる (7/28-12:51:03)
やひろ> はい、大変です。。<輸送 (7/28-12:51:06)
むつき> それだけで大変ですね; (7/28-12:51:18)
芝村> これがもう一歩進むと ぺら一枚の信用手形を私が別の手形で相殺すると言う行為がはじまる。 これで実体のお金が動かなくても労働が発生したり、物が移動したりしはじめた。 (7/28-12:51:44)
芝村> 是空が俺に向けてだした100万円の手形と俺が是空に向けて出した50万二枚の手形を相殺してチャラにするわけね。 (7/28-12:52:44)
芝村> さっきも言ったとおり、お金の輸送だけでもコストがかかるので、この相殺は大変によいものだった。一旦是空が輸送して輸送費5000円、 他方俺が輸送して5000円、あわせて1万の損が、なくなる。 (7/28-12:54:17)
芝村> さらに高度にすると三人で互いに申し合わせて交互に手形を交換して相殺する。相殺日も決める。 (7/28-12:55:01)
芝村> これを拡大することによって、例えば山賊とかが激減したんだよ。嵐で沈んだ黄金積んだ難破船とかも、江戸時代では現実的ではなかった。今と同じにね。 (7/28-12:56:20)
芝村> 皆が信用を申し合わせた結果。ただの損であるお金の輸送コストや仕事まちリスクが激減し、さらに大きな経済活動が普通に行われるようになった。 (7/28-12:58:08)
芝村> 商人は信用が命という格言は、このへんから生まれている。 (7/28-12:59:01)
芝村> 信用さえあれば、手持ちのお金とかなくても、すぐに立て直せるからね。 例えば火事になっても、だ。 (7/28-12:59:51)

芝村> さて。今自分が食べる分などの確保は各国の政府が全力挙げているから、問題あるまい。 (7/28-13:03:56)
芝村> 問題はその先だ。 自分が食べる分だけを作る。自分が使う分だけを作るというのは、経済の観点から言えば、戦国時代まで戻ることを意味する。 (7/28-13:05:12)
芝村> 今の世の中というものは、信用の重なりなんだよ。 (7/28-13:06:18)
芝村> だから資金調達の第一歩は、信用を得ることだ。 (7/28-13:06:44)
芝村> 以上 話終わり。 (7/28-13:08:19)
アポロ> はい、ありがとうございましたー うーん信用… (7/28-13:08:55)
日向美弥> ありがとうございました (7/28-13:09:03)
ヒサ> ありがとうございましたー。そうですよね、そもそもの今のお札自体が信用ですもんねえ…(金そのものだったときに比べれば (7/28-13:10:06)
芝村> 例えば英吏は信用があるので、資金調達も出来るだろう。 (7/28-13:10:41)
むつき> 信用して貰えるこそ、ありがたい事ですねえ… (7/28-13:10:51)
アポロ> はう、そうですね、英吏さんはとても信用ありますもんね なるほど… (7/28-13:11:19)
芝村> リアルで言えば、今度の選挙の結果で日本そのものの信用が左右するだろうね。 (7/28-13:13:43)
芝村> まあ、楽しみな事だ (7/28-13:13:48)
高原@携帯> ですねえ (7/28-13:15:35)
芝村> ということで、おちます。質疑をやっつけよう(笑) (7/28-13:16:07)
芝村> ではー (7/28-13:16:12)

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