090807-1:海兵隊について
はる> 小説版の99式直接支援火砲が4発式なのがうらやましい... (8/7-14:01:22)
高原@携帯> まあ99式直接支援はAマホで連発にするとなあ>はる (8/7-14:08:18)
はる> ミノが通り過ぎるのをじっくり待つような勇気は俺らにゃないよ。 (8/7-14:08:57)
雅戌@携帯> 連発できても射程が! (8/7-14:09:18)
高原@携帯> 俺だってねえよw>ミノ通り過ぎるのを待つ (8/7-14:11:17)
芝村> そして、99式はミサイルチューブなんで単発です。 連射には構造的にできません(笑) ただコンピュータゲームあわせにしてるんだね。小説では (8/7-14:10:52)
はる> ミサイルチューブなのですか (8/7-14:11:32)
高原@携帯> なるほど、小説イメージなんですね (8/7-14:11:53)
はる> なぬ、誰か海軍と海兵隊の違いを話題にするんだ。 (8/7-14:07:53)
とよもば> 海兵隊は海軍の中の歩兵部隊じゃ? (8/7-14:09:53)
とよもば> #アメリカだと第四の部隊になってますが>海兵隊 (8/7-14:10:29)
はる> おお海軍になるのですか。別の組織だと思ってました。 (8/7-14:12:55)
芝村> ガンパレ世界の話? (8/7-14:13:36)
芝村> それとも実際の軍隊? (8/7-14:13:47)
はる> アイドレスの参考に調べてたので、実際の方です。 (8/7-14:14:28)
とよもば> ガンパレ世界の方にも興味がありますが、実際の話をお伺いしてみたいですー (8/7-14:15:18)
とよもば> #すごく大雑把にしかわかってないもので(汗 はるさんすいません (8/7-14:15:45)
はる> 自分もよくわからないw 揚陸戦とかに補正つくのかなあぐらいしか。 (8/7-14:16:59)
芝村> 海兵隊と言うのは歴史的に言うと紀元前までさかのぼる。 (8/7-14:16:58)
芝村> まず、地中海で陸軍では最強と言われたローマ軍が、海で戦うはめになったところからだ。 (8/7-14:17:36)
芝村> ローマはローマらしい方法で、海戦にかった。つまりは巨大な爪(カラスのクチバシ)と呼ばれる器具を船に装着して、それをばたーんとおとして敵船を固定。陸戦部隊を相手に上陸させて、勝った。 (8/7-14:19:11)
芝村> まあ、ベリサリウスに通じる、”得意技に持ち込む環境を作る”、というやつだね。 (8/7-14:19:56)
高原@携帯> 殴り合いなら負けないという理屈ですかw (8/7-14:20:01)
伯牙> なるほど。船上で白兵戦を仕掛けたんですか。 (8/7-14:20:21)
芝村> で。この戦術は船の速度が遅かったことと、飛び道具が発達してないから、出来た戦術だった。 (8/7-14:20:46)
芝村> 現実問題でアルキメデスがソーラ・レイシステムを運用した時は大苦戦してるし、竜の火でもひどいことになっとるな。 (8/7-14:22:11)
芝村> 橋に牙付いてるようなものを船に立ててると思いねえ。不恰好でバランス悪いアイテムだ (8/7-14:22:58)
雅戌@携帯> 太陽光を集めて焼いた、というお話ですね。リアルソーラーシステム。 >アルキメデス (8/7-14:23:43)
芝村> で、当然ながらこの戦術はキリスト教社会が地中海の半分を失ってこっち、すたれた (8/7-14:25:06)
芝村> どちらか言えばやる気なくした。 (8/7-14:25:25)
芝村> 復活するのは14世紀以降の話で、スペインからはじまる。 (8/7-14:26:11)
芝村> 当時、ローマ帝国の進んだ技術(要するにテックレベルが大規模後退したのだ。例えば地球が丸いことを中世人は知らないが古代人は計算してもとめてたり、イルカが哺乳類なのを知ってたりする) (8/7-14:27:24)
芝村> 当時、ローマ帝国の進んだ技術は、ローマ崩壊によって建築や造船含めて大分失われていたが、その多くはイスラム圏で保存されていた。 (8/7-14:28:23)
芝村> で。そのイスラム圏とても、平和ではない。ウマイヤ朝は滅ぼされ、アッバース朝が立った。 (8/7-14:29:10)
芝村> 中国語の史書で言えば黒衣大食、だな。 ウマイヤ朝の王族の生き残りはスペインまで逃れ、そこで戦争しかけて新しい王国を作る。 (8/7-14:30:07)
芝村> これが後ウマイヤ朝だ。逆説的に言えば、スペインにはイスラムの保存された優れた技術が多数入っていた。 (8/7-14:31:02)
芝村> 時代は流れて15世紀。キリスト教徒の大反撃である国土回復運動があり、スペインのイスラム教国は全滅。 (8/7-14:31:54)
芝村> ただ、文化の香りまでは全部消せず、今に至るもどこかヨーロッパでない、スペインが出来る。 (8/7-14:32:35)
芝村> で、これは軍事技術でも同じ。スペインは、まずイスラム教徒とかの海賊対策として、船に歩兵を乗せることにする。 (8/7-14:33:24)
芝村> これはスペインの軍事ドクトリンと地中海によるところが多いが、スペインはとにかく丈夫なガレオンという船を建造しだしてね。 (8/7-14:34:36)
芝村> これを大量に装備しはじめた。 (8/7-14:34:43)
芝村> 俗に言う無敵艦隊だ。これらは帆装のほかに人力によるオール運用も出来た。 (8/7-14:35:25)
はる> ガレオン船ですかあ。 (8/7-14:35:39)
芝村> #すると小回りがきくわけだ。風向き関係なく (8/7-14:35:46)
芝村> で、耐久力生かして接近してより高い段から打ち下ろし、最後は歩兵戦で勝負つけることをやり始める。 (8/7-14:36:34)
芝村> 最初の最初は陸軍部隊をつかってこれをやってたが、すぐにこれは、やめることになった。 (8/7-14:37:16)
芝村> 陸上の守りが海上の都合で左右されるのもいやな話しだし、船酔いにつよいのを普段から選別して訓練してたほうが、落下事故少なくていいとなった。 (8/7-14:38:18)
芝村> これが、歴史的に最も古い近代海兵隊。陸軍から独立した海軍の歩兵。その最初の例だね。 (8/7-14:38:50)
芝村> 装備は陸軍のものを採用して(ただ、マッチロックガン)いたが、行政区分上は別組織。と言うのが海兵隊の定義だ。 (8/7-14:39:47)
はる> 船に乗る歩兵なんですねー。 (8/7-14:40:41)
芝村> 大体ここまでわかった? 後一回、大きく変わるところがあるが、そこまでわかればいい (8/7-14:41:04)
芝村> マッチロックガン=火縄銃だね。 こちらは濡れてもある程度は使えるので、海軍の主力だった。 (8/7-14:43:11)
芝村> さて、ところがスペインは負ける。小規模艦艇の群れに、ぼこぼこにされた。 (8/7-14:43:46)
芝村> 勝った軍隊の名前をイギリスと言う。 (8/7-14:43:56)
芝村> イギリスは砲戦主体かつ、機動力と数、腕自慢の船乗りを多数擁して機動戦仕掛けて勝った。 (8/7-14:45:56)
芝村> 指揮官であるネルソン提督は亡くなったがね。まあ、歴史的な快勝。そしてこれで、海兵隊は存在意義の半分をなくしてしまう。 (8/7-14:47:09)
芝村> ちなみにイギリスの歴史では、この戦いと日本海海戦を良く引き合いに出す。 (8/7-14:47:37)
芝村> さらにいうとネルソンは生まれつきの船酔い体質だった(笑) (8/7-14:47:59)
雅戌@携帯> 海上での白兵戦がほぼなくなったんでしょうか。 (8/7-14:48:12)
伯牙> 日本海海戦ですか? (8/7-14:48:26)
雅戌@携帯> 船酔い!(笑) (8/7-14:48:56)
むつき> 船酔い体質…、さぞ大変だったろうなあ; (8/7-14:49:18)
芝村> そうね。勝って制海権握ったイギリスは、歩兵を臨検にしか使わなくなった。 (8/7-14:50:27)
芝村> ところがそのイギリスで、海兵隊を活用する需要が起きる。植民地が大量に増えて、植民地での反乱制圧や港湾警備の必要性が増したんだよ (8/7-14:52:05)
芝村> 大規模な派兵では、陸軍を送り、普段は植民地軍が防衛に当たってるわけだが、それらと調整がつくまで、あるいは遠い本国から歩兵くるまでまつと大惨事になる、という事例がおおくてな。 (8/7-14:53:34)
芝村> そこで、海軍が独自で手軽に使える海軍歩兵に再び脚光がでて、海の上で使わない海兵隊ができるんだよ。 (8/7-14:54:12)
芝村> これがまあ、実質的に近代海兵隊の最初。そして、今でも基本的に海兵隊はそういう性質を持ってる。 (8/7-14:54:44)
芝村> ポイントは3つ。 独自、手軽、急いで、(そして究極的には海外でかつ、本格的な対応までの穴埋め) (8/7-14:55:31)
はる> 船じゃなくて敵地で戦うために船に乗る歩兵なんですね。 (8/7-14:55:34)
伯牙> 足が早い&白兵戦も出来るで重宝されたんですね。 (8/7-14:55:49)
芝村> 今で言う緊急展開軍の性質をもって生まれてるのが海兵隊で、それを極限まで推し進めたのがアメリカ海兵隊だ。 (8/7-14:56:16)
海法 紀光> 艦上の白兵戦部隊から、海軍と連動して小回りが効く便利な小部隊になったわけですね。 (8/7-14:56:22)
芝村> アメリカは緊急展開の必要上、第4の軍隊と言われるくらいに巨大な規模で海兵隊を持ってる。世界最大の海兵隊で (8/7-14:57:03)
芝村> 独自という性格上、自前で攻撃機から戦車までもってる。 人数は陸自より多い。 (8/7-14:57:54)
芝村> いずれも少し旧式装備で戦ってる。これは情報漏洩をおそれて+整備劣悪な環境で戦うせいだな。 (8/7-14:58:54)
芝村> ただ、現代や近未来では正規戦闘より手軽で急いで低強度の段階で潰して勝つのがセオリーなんで、陸軍も海兵隊かしつつあるね。 (8/7-15:00:04)
芝村> 以上。 説明終わり。結構いい説明だと思うよ(笑) (8/7-15:00:43)
伯牙> ありがとうございましたー。 (8/7-15:01:06)
藻女> ありがとうございました (8/7-15:01:28)
伯牙> 今考えるとISSも海兵隊の側面を持ってますよね。独自で早くて手軽で。 (8/7-15:07:12)
芝村> ISSは警察の発展形、特殊部隊だね (8/7-15:09:35)
とよもば> この間の天満宮爆発ではお世話になりました…>ISS (8/7-15:09:53)
芝村> 迅速かつ低強度のうちに潰すという意味では、まったく同じなんで、似通ってはいる (8/7-15:09:56)
伯牙> あぁー! そうですよね。元もとの成り立ちは警察ですよね。 (8/7-15:12:00)
芝村> ということで。いよいよ。A=DICアイドレスやってくるぜ (8/7-15:16:45)