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森国人+猫妖精+医師+名医 †

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(あおひと)

森国人の名医。手術台も病室も木製で、木の暖かみを感じさせると評判。
シースルーの手術服に、皮(レザー)のビスチェとガーターのあたりが特に
名医……ではなく、右上に飛ぶ火花に注目せよ。
瞑想通信を介したマザーコンピュータ「ぜのすけ」との連携こそが名医の証しである。

(マザコンの「ぜのすけ」については、こちら

◆森国人:長い耳・長い髪(男女とも)・やせぎす・皮の服装
◆猫妖精:猫耳・尻尾
◆医師:白衣・メス
◆名医:ゴーグル・マスク・手術服

≪周辺環境≫・病院・手術台

【よけ藩国医師が名医たる理由】

1.動植物の利用

よけ藩国は森深き地である。
大型の哺乳類こそ生息してはいないものの、
古来より動植物の種類が多く豊かな生態系が築かれている。
また、それらを用いた民間療法には枚挙に暇がない。
例えば、島全体に広く自生する植物であるところの「ヨケチャイロツルクサ」の根茎は、
生薑に似た作用があるとして広く用いられている。

よけ藩国ではそれらの動植物に注目し、長く官民上げて研究を続けてきた。
その、近年の成果の最たるものが「避けろキノコ」の薬用成分の抽出成功であった。
避けろキノコはそのまま食すと強い幻覚を引き起こすなど危険な毒キノコであり、
まれに死に至るケースもある。
しかし、その薬用成分はうまく用いれば麻酔から向精神薬の精製まで、
幅広く利用できることがわかったのである。

これら動植物を用いた医薬品の開発は藩国の医療技術向上に大いに貢献し、
患者の負担減少に役立っている。

2.知識の共有と有効な訓練

問題の共有とそれに対する対策に全体で取り組むことこそが、
技術の進歩に繋がるのである。
よけ医師会では、理力使いと協力し、高度な瞑想通信技術を用いて
手術などの状況を視覚共有し、日々症例研究に余念がない。
瞑想通信技術によって、医師の主観による状況説明が可能となり、
それが同僚の医師による客観的な判断を可能とした。

また、同じく理力使いとの協力で接続された、マザーコンピュータ「ぜのすけ」も、
比類ない演算能力を利用した、仮想現実による医療訓練によって高い成果を
上げている。
人体の細部までを完全に再現し、あらゆる医療上のアクシデントも再現可能である。
これを用いた研修によって、よけ藩国では共和国随一とまで称される
医療教育制度の構築に成功した。

これらの体制によって、難解な手術や難病をものともしない医師が多く生まれている。

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以上のように、身の回りの自然から学び、弛まぬ努力によって技術を磨くという、
よけ医学精神は揺らぐことなく次代の医師へと受け継がれている。
そして忘れてはならないのは、医師ひとりひとりが患者の不幸をよけるために
日々全力を尽くしている、ということである。

 “よけ医師会にはタブーは存在しない。患者の為に最善と思うことを為せ。”

それが唯一のルールである。
倫理的に問題があると思われるときは、「ぜのすけ」に訊けばよいのだ。
曖昧に判断してくれるだろう。

医は仁術という。それこそが名医の資格なのである。

(結城洋一)

森国人+魔法使い+整備士+テストパイロット †

海法よけ藩国の整備士達は、もともと星見司と兼任であった。
彼らは昼には岩山内部に偽装された整備工場にこもっては
自分たちの乗るアメショーを含めた機械の整備をし、
夜になってはよけ塔頂上にある天文台に移動して未来予測をする。

そんな生活の中でほとんど街に帰る事のできない彼らであったが、
(必要物は瞑想通信を使っての通信販売に頼っていた)
このたびのアイドレス差し替えによって、
なんと街角に出られるという画期的な待遇改善を得たのである。

いぃやっほぅ。ああ、なんと素晴らしきかなこの生活。
“これで女の子もナンパし放題じゃね?”
“いや殿下、そんなことしたら鍋の国と戦争になりますからやめてください!”
などと浮かれていたのは、だがしかし最初のうちだけであった。

どうも、その、なんというか。モテないのである。

異性と会話をしていても出てくるのが
「あの大水車の回転エネルギーを発電に利用云々」
とか
「よけ河の砂鉄に新素材を混ぜて鋳造したんだがこれの強度が云々」
などというものばかり。

ああ、悲しきかな理系人間の性よ。

純子さんと言う奥さんをすでに確保している摂政・嘉納でさえ
「近頃純子さんがなんだか冷たいんだよー。きっと青さんのせいだー」
などと格納庫の隅でいじける始末。

ああ、かように不遇なよけ藩国テストパイロットたちの、
そして華族三人がこの職業を装着しているよけ藩国の行く末や如何に!?
(よっきー)


【テストパイロットのお仕事 in 整備工場】
よけ藩国のテストパイロットたちは、ただパイロットの代用品をしているわけではない。
現在開発中の新型機のテストだって、ちゃんと日々の仕事として行っているのだ。

もちろん、試作機のバランサーがいかれていて格納庫の壁に激突し、そのせいで負傷することや、
徹夜に徹夜を重ねて何日も整備工場から出られないことなどもよくある話で、
テストパイロットが単にかっこいいだけの職業ではないということは周知の事実だ。

それでもテストパイロットにあこがれて門戸をたたく国民の数は増加しており、
それに伴って格納庫の拡充や整備工場内の宿泊環境の整備など、
労働環境は次第に改善されているようだ。

ただ、パイロットの数が増えてもI=Dの運用にはコパイや燃料等の制限が付きまとうため、
いざ実戦となったときに誰が出撃するかについて、テストパイロットたちの中では
他人の整備用具を工場のわかりにくいところに隠したり、
格納庫に置かれたパイロットスーツにこっそり縫い針を刺したりしておくなどの
醜い水面下の争いが繰り広げられているという噂も絶えない。
(よっきー)


※りゅうへんげさんは技族ですが、今回とても熱い思い入れでテストパイロット用パイロットスーツの設定テキストを用意してくれたので、掲載させていただきます。よろしくお願いいたします。摂政:青にして紺碧より

【パイロットスーツ設定】

異世界文明の技術を取り入れ、よけ藩国のパイロットスーツは変わった。
具体的に言って、詠唱戦への対応である。
星見司から魔法使いに切り替わったアイドレスに伴い、よけ藩国では理力と技術の融合が進められていた。
バナナタイフーンの研究、開発に始まった技術の流れは、途中、理力トラクターなどという鬼子も生み出しつつ、詠唱号として結実することとなった。
それに対応するための新パイロットスーツである。

一番の変更点はヘルメットである。
額の大きなクリスタルは理力を微細振動によって伝えるためのもので、会話するたびにちかちかと点滅する。
クリスタル同士は共鳴によって会話することが可能で、しかも理力によって相手を選択することも出来た。
レムーリア世界などでも使えるよう工夫された、魔術通信装置である。
他にぜのすけや詠唱号とのデータリンク、コ・パイロットや詠唱者とのタイムラグなしの意思疎通、詠唱タイミングあわせなども可能だが、これが採用された大きな理由は、理力の増幅にある。
第1世界の巨岩文明やパワーストーンなど、石は魔術的な要素を多く持つ。
また、理力建築士が巨岩を操り野戦築城するように、理力との相性もよいため、質の良いクリスタルを共鳴させることによって、理力の純化、増幅を図ったのである。
企図の結果は、実戦を待って判断するしかないが、悪くてもまぁ、従来のパイロットスーツより悪くなることはないだろうと期待された。

パイロットスーツ本体にも、工夫がされている。
材質を変化させられた革の間に、水銀と液化水晶(水ガラス)でサーキットを組んで挟んだのだ。
サーキットはチルに搭載されていた理力パルスを強化するタイプのもので、バナナタイフーン開発の際に、盛んに研究されたものである。
これによって目論まれたのは、フィジカル面の強化であり、肉体的に強固とはいえない森国人が、高機動戦闘や轟音、振動の中でも、揺るがずにI=Dの操縦や詠唱ができる様に開発されたものである。
未だ実戦を経ていない故に、評価は不明だが、とりあえず重いヘルメットをつけても首がこることはない程度の効果はあるようだ。
標準タイプのスーツはチュニックに長ズボンを合わせ、長手袋をはめたものだが、個人個人によって大幅なチューニング(というか、意匠の改造)がなされ、色の変更はもとより、ヘルメットの改造、ワンピース型や中華服風など、原形をとどめないまでに形を変えてしまったものも多数存在する。
数えるほどしか居ないテストパイロットのためにわざわざ自動製造工場を作る余裕などどこにもなかったために、未だにパイロットスーツは手縫いの家内制手工業で作られており、
その影響がまともに出た結果である。
(りゅうへんげ)


【テストパイロットの覚悟】
 テストパイロット。それは最新機種に一番最初に乗ってその機体の極限を叩き出す栄光の職業。

 片手に持ったバインダーに刻み込まれる数値は限界値。言うなればそこまでやらなくてもとも言える挑戦の証。
 
 背に羽織ったジャンバーは仲間の命を背負うため、柔らかい革で作られている。被るヘルメットには、最後までデータをとり続けるという意志。

 何もかも色んな大事な物を捨て去って、極限まで機体を磨くその姿はまさに整備の一員であり、職人であるといえる。
(嘉納)


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(婚期を逃して、街角のベンチで猫と会話する魔法使い(涙) /絵:からす)

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(希望に燃える整備士。彼らがいてこそ、I=Dは飛ぶ/絵:よしたま)

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(整備士の小道具/絵:よしたま)

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(テストパイロット:ヘルメット/絵:りゅうへんげ)

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(テストパイロット要点:バインダー/絵:りゅうへんげ)

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(テストパイロット+要点:レザージャケット/絵:りゅうへんげ)

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(テストパイロット+要点:レザージャケット/絵:りゅうへんげ)

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(周辺環境:格納庫/絵:よしたま)

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(森国人周辺環境:一見して森に見える村、その1/絵:からす)

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(森国人周辺環境:一見して森に見える村、その2/絵:からす)

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森国人+魔法使い+理力使い+理力建築士 †

フレーバーテキスト:よっきー

「なんかここんところ、理力のパワーが上がってるような気がするんだけど。
 特に魔法陣の構成変えた記憶もないんだけどさー」
「俺も俺も。吏族の資格がどうとか言い始めたころからだよなー」

街角のカフェで茶をすすりながら話し込む男二人。
木の枝に作られたオープンテラスからは、よけ藩国名物の超巨大水車やよけ塔などが一望できる。
彼らの席の傍らに立てかけられた長短二本の杖。
杖にはよけ川で取れる、微量に魔力を含んだ鉄による修飾がなされている。

そう、彼らは理の力によって建物を作る理力建築士なのだ。

「最近はダムとか星見司の塔とかで、でっかい岩とか動かす工事が多いからなあ。
 レベルアップしたんだか慣れてきたんだか、そういうことじゃないの?」
「レベルアップねえ。まあそれならいいんだけどさ。
 それにしても工事現場にずっと居ると出会いが無いと思わねえ?
 ずっと建築図面とにらめっこじゃ、気が滅入ってさ……」
「あー、そうだよなあ。瞑想通信局とかの女の子と合コンでもできねーかなー」
「ツテのひとつもありゃあねぇ……」

思わず互いの顔を見てため息をつく二人。
彼らの春は、まだ遠そうだった。


○魔法使い
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(あおひと)

○理力使い
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(あおひと)

○理力建築士
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(よしたま)

○周辺環境 巨大な石+魔法陣
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