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○よけ藩国 魔法陣管理法

第一章 理念

 現在、我々は未曾有の技術改革の波を体験しています。
ニュー・ワールドに絶え間なく押し寄せる戦争の中で開発され続ける新技術は、戦争のみならず日々の暮らしにまで大きな変化を与えます。

海法よけ藩国(以下よけ藩国)は、変化・進化を否定するものではありませんし、それら新技術は暮らしやすさをもたらし、弱者にとって恩恵をもたらすものもあることは間違いありません。

その一方で、急激な変化にはゆがみが生じ、その結果様々な対立が起き、または扱いを誤り、それによって苦しみ悲しみが生じる確率が高いのは歴史的にも明らかです。

(例として、我が国の「岩舞台」が、大きな災いをもたらすために悪用されかけたことは、皆様の記憶にも新しいことかと思います)

これらを忘れて、力をひたすら求め、技術を発展させ運用しようとする時、それが、どれほど優れた技術であろうとも、いえ、優れた技術であるほどに、大きな悲劇を生むでしょう。

森国人の「技術」「力」の一つである「魔法陣」。

この「力」も、その使い方、発展のさせ方を間違えると、とりかえしのつかない大きな、破壊的ななにかになる可能性があります。

我々は、この「力」と向かい合い節制を持ってつきあい、悲劇を事前に防止するために国としての指針が必要と考え、以下の「魔法陣管理法」を定めます。

第二章 定義
第一条:魔法陣とは
 魔法陣とは、魔術を補助するために描かれた円状等の紋様を指す。
第二条:魔法陣の別名
 魔法陣は、精霊回路とも呼ばれる。

第三章 魔法陣使用認可
第三条:届け出の義務づけ
 魔法陣の使用は、政庁への事前の届け出を義務づけ、認可を得た案件のみ使用を許可する。
第四条:魔法陣の規模測定
 大規模魔法陣を使用する場合は、使用前に別途政庁担当者が立ち会い、規模を判断する。

第四章 魔法陣使用に関する認可裁定方式
第五条:届け出に必要な項目
・大規模魔法陣を使用する日時、場所
・大規模魔法陣を使用する責任者を含むすべての魔法使いの氏名、所属、及び依頼者を含む関係者の所属氏名
・大規模魔法陣の仕様(魔法の系統、陣形の形式、使用術具等)
・大規模魔法陣の規模
・大規模魔法陣を使用する目的(獲得される、直接・間接を問わない生成されるものすべて)
・大規模魔法陣により派生する可能性のある、周辺への影響
・その他、国が必要と認める項目

第六条:魔法陣に対するチェック内容
・兵器の創造や、その他、軍事技術に転用が可能なものがあるかどうか。
・科学技術との合成等、TLO問題を引き起こす可能性があるかどうか。
・環境汚染を引き起こすおそれがあるか。また精霊の疲弊を招く内容・スケジュールでないかどうか。
・無理のある(異質な魔法の混合、技術的に不安定な陣形等)内容でないかどうか。
・上記以外のもので、現在の藩国の技術レベルを大きく逸脱し、生活に大きな動揺をあたえる危険性が発生しないかどうか

第七条:届け出のデータベース化
・届け出の内容は全てデータベース化し、魔法陣や魔法・理力に関する技術情報をまとめ、国の責任において管理運用する。

第六章 魔法陣についての研究範囲

第八条:研究範囲の指定
・各地に散在している伝統的な魔法陣の技術及びそれらに付随する実知識(安全・環境への影響等)の、保存・解析、体系化
・危険な術式を事前に推定・チェックするための技術資料
・大規模魔法陣を扱うに当たって起こりうる危険や倫理についての教育広報活動用資料
・慎重かつ無理のない形での、技術の発展に寄与する魔法陣の今後のあり方について、国の政策を進めていくためのデータ

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