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【ダム】(フレーバーテキスト:嘉納)

 風光明媚、治水抜群であり、よけ藩国の食の安定を保つダムには、まるで自然の神のように寄り添うがごとく鳥たちが集まり、豊かな光景を醸しだす。

 しかし、それはみせかけの美しさ。その身に刻まれた、「巌」と「頑」の文字は意思ある男子を意味し、それは退かぬこと、媚びぬ事、一切の哀しみを省みずという意味が込められた、そうこれが藩国最終兵器「ダム」なのだ。
 
 星を砕く激流に据えられし、これがよけ藩国のダムの姿である、そのダムが決壊すれば敵を全て粉々に砕き、そのダムもまた、自ら大きな痛手を負うだろう。ああ、されど、されどダムは戦う。故国のため、夢のため人々のために、あああああ、ココが所謂正念場。よけ藩国ダムが動く時、それはつねに最後の正念場。

http://nyan2.amatukami.com/bbs/data/1268.jpg

http://nyan2.amatukami.com/bbs/data/1269.jpg
(イラスト:2点とも森沢。上は文字なし、下が文字あり)



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4月25日追記。フレーバーテキスト:よっきー

海法よけ藩国の治水を担い、また森の動物たちの憩いの場ともなっているダム。
時には壁面に描かれている構造材強化用呪法である「頑」「巌」の字を消すことで
自己崩壊を起こし、その圧倒的な質量によって本土防衛の最終兵器となる。

だがそれはあくまで表の顔に過ぎない。

このダムの本来の機能は、その湖底深くに隠されている。
首都付近の格納庫や整備工場、藩国東端の辺境基地との間を地下通路で結び、
有事の際の司令部として機能すべく整備された秘密基地なのだ。

この秘密基地をカモフラージュするために建設されたダムではあるが、
仮にこの秘密基地を攻められたところでそう簡単に落ちることはない。
もちろんその外壁は非常に強固に建設されており装甲板としての機能を十二分に果たす。
また直上からの攻撃も、分厚い水の層に阻まれて湖底に届くことはない。

もちろん首都防衛のためにダムを決壊させたあとは装甲能力は低減するが、
湖底の分厚い岩盤が残っている以上、生半可な攻撃は受け付けない。
さらには、ダムの排水口下からは直掩機発進用のカタパルトが展開し、
ダム周辺での戦闘に即時対応することもできるのだ。

また、現在は配備されていないが飛行可能な機体が導入された暁には、
ダムのカタパルトから加速して機を射出することにより、
1分以内に首都周辺へと増援を送ることができる。

また、地下通路には直通のトラムが走っており、
首都からの避難民を迅速に秘密基地深部のシェルターに大量輸送することができる。

これら万全ともいえる機能を備えたはずの秘密基地であるが、
さらなる改造工事が行われていると言う情報も一部には流れている。
いったいこの上にどんな機能を付加するのか。
すべては未だ謎に包まれている。

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以下、4/29追加。

http://nyan2.amatukami.com/bbs/data/1330.jpg
(ダムの放水口付近に何かが……)


http://nyan2.amatukami.com/bbs/data/1328.jpg
(こちら俯瞰。ダムの放水口付近に何かが……)


http://nyan2.amatukami.com/bbs/data/1329.gif
(何かが……飛び出してる!/上3枚とも絵:森沢)

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【ダム内の秘密】(青にして紺碧)

「では、新米せいび……もとい、新任テストパイロットの皆さん。ここが、第二整備工場です。このダムの中に皆さんを連れてくるのは、初めてでしたね」

整備と掃除でくたくたになった新人たちは、摂政:青にして紺碧の先導の元、地下通路のトラムから、ダムの中に隠された第二整備工場へ。大型の機械も楽に整備できるほどの広さを持ったそこにはなぜか、救急車が3台配備されていた。

「さて、ご紹介しましょう。こちらが、よけ藩国の誇る最新の医療機器を搭載した、特殊救急車です」
「摂政殿……見たところ普通の救急車のようですが、これのどこが特殊なんですか?」
「空を飛びます」
「嘘っ!?」
「というのは半分本当で、半分嘘です。皆さんは、このよけ藩国の大地の大部分が“避け森”と呼ばれる深い森であることはご存知ですよね?人間さえも避け、勝手に地形を変えるこの特殊な森で、私たちは生活をしていますが……こうしょっちゅう地形が変わってしまうとですね、いくら道路を整備しても追いつかないし、森の奥の住人で急病人が出た場合、医療活動が間に合わないんですよ。それでですね、急病人の下に急行する、片道の時間だけでも短縮させようと考えた方がいましてね」
「もしかして、あのカタパルトって……」
「そのとおりです。あのカタパルトで、救急車を現場に向かって打ち出すんですよ。だから、空を飛ぶ、というのは、半分本当なんです」
「うへぇ」
「もちろん、救急車の中には最新の医療機器、延命装置、薬品、その他もろもろを搭載しております。ただ、困ったことに、空を飛ぶような乗り物ですから、運転手がなかなかいませんで」
「はぁ」
「そこで、あなた方テストパイロットたちに白羽の矢を立てました。平時はこちらで交代制で勤務していただいて、緊急時には救急車の運転手として出場してもらいます。I=Dではありませんが、空飛ぶ乗り物に乗れる、ってことで勘弁してください」
「うあー……第一整備工場で延々と整備やってるよりは、こっちの方が楽しそうかも」
「いずれはわが国に配備される予定の独自兵器も、構想次第によってはここから発進するかもしれません。まだ、プランニングの段階ですがね」
「やるやる!俺やるよ!救急車の運転手!」
「俺も俺も!」

一斉に、新人たちの手が挙がる。そんな中、ある者が質問の声をあげる。

「えっと、カタパルトで救急車を打ち出す、と言いましたが、患者のいる方角や場所ってどうやって調べるんですか?」
「私たち森国人には、“瞑想通信”というものがありますね。そして、マザーコンピュータの“ぜのすけ”も。ですから、まず瞑想通信を使って患者のいる地点を連絡してもらい、そのデータをぜのすけが解析して、救急車のGPSとここの管制室に転送。そのデータを用いて、救急車を到達地点に向けて打ち出します。帰り道も、このデータを元にぜのすけが演算し、救急車にフィードバックするので、短時間で病院に輸送可能なんですよ」
「ほほう、なるほどー」
「でも、1つ問題がありましてね」
「何ですか?」
「今のところ、この救急車、出場したの1回きりなんですよ。よけ藩国の皆さんは健康でいらっしゃるから」
「ぶほあっ!?」
「いやー、開発した当時はいいアイデアだと思ったんですけどね。いまやすっかり、国税の無駄遣いですよ、はっはっは」
「はっはっは、じゃなーい!」

(終わり)


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【ダム内の秘密】(青にして紺碧)

「では、新米せいび……もとい、新任テストパイロットの皆さん。ここが、第二整備工場です。このダムの中に皆さんを連れてくるのは、初めてでしたね」

整備と掃除でくたくたになった新人たちは、摂政:青にして紺碧の先導の元、地下通路のトラムから、ダムの中に隠された第二整備工場へ。大型の機械も楽に整備できるほどの広さを持ったそこにはなぜか、救急車が3台配備されていた。

「さて、ご紹介しましょう。こちらが、よけ藩国の誇る最新の医療機器を搭載した、特殊救急車です」
「摂政殿……見たところ普通の救急車のようですが、これのどこが特殊なんですか?」
「空を飛びます」
「嘘っ!?」
「というのは半分本当で、半分嘘です。皆さんは、このよけ藩国の大地の大部分が“避け森”と呼ばれる深い森であることはご存知ですよね?人間さえも避け、勝手に地形を変えるこの特殊な森で、私たちは生活をしていますが……こうしょっちゅう地形が変わってしまうとですね、いくら道路を整備しても追いつかないし、森の奥の住人で急病人が出た場合、医療活動が間に合わないんですよ。それでですね、急病人の下に急行する、片道の時間だけでも短縮させようと考えた方がいましてね」
「もしかして、あのカタパルトって……」
「そのとおりです。あのカタパルトで、救急車を現場に向かって打ち出すんですよ。だから、空を飛ぶ、というのは、半分本当なんです」
「うへぇ」
「もちろん、救急車の中には最新の医療機器、延命装置、薬品、その他もろもろを搭載しております。ただ、困ったことに、空を飛ぶような乗り物ですから、運転手がなかなかいませんで」
「はぁ」
「そこで、あなた方テストパイロットたちに白羽の矢を立てました。平時はこちらで交代制で勤務していただいて、緊急時には救急車の運転手として出場してもらいます。I=Dではありませんが、空飛ぶ乗り物に乗れる、ってことで勘弁してください」
「うあー……第一整備工場で延々と整備やってるよりは、こっちの方が楽しそうかも」
「いずれはわが国に配備される予定の独自兵器も、構想次第によってはここから発進するかもしれません。まだ、プランニングの段階ですがね」
「やるやる!俺やるよ!救急車の運転手!」
「俺も俺も!」

一斉に、新人たちの手が挙がる。そんな中、ある者が質問の声をあげる。

「えっと、カタパルトで救急車を打ち出す、と言いましたが、患者のいる方角や場所ってどうやって調べるんですか?」
「私たち森国人には、“瞑想通信”というものがありますね。そして、マザーコンピュータの“ぜのすけ”も。ですから、まず瞑想通信を使って患者のいる地点を連絡してもらい、そのデータをぜのすけが解析して、救急車のGPSとここの管制室に転送。そのデータを用いて、救急車を到達地点に向けて打ち出します。帰り道も、このデータを元にぜのすけが演算し、救急車にフィードバックするので、短時間で病院に輸送可能なんですよ」
「ほほう、なるほどー」
「でも、1つ問題がありましてね」
「何ですか?」
「今のところ、この救急車、出場したの1回きりなんですよ。よけ藩国の皆さんは健康でいらっしゃるから」
「ぶほあっ!?」
「いやー、開発した当時はいいアイデアだと思ったんですけどね。いまやすっかり、国税の無駄遣いですよ、はっはっは」
「はっはっは、じゃなーい!」

(終わり)

http://nyan2.amatukami.com/bbs/data/1341.gif
(飛び出す何かは特殊救急車/絵:黒崎克哉&森沢)

http://nyan2.amatukami.com/bbs/data/1340.jpg

(ダム内にある、第二整備工場。運用方法が特殊なため、救急車は第一ではなくこちらに配備されている/絵:黒崎克哉)

名前:・ダム(施設)
要点:・ダム・貯水湖
周辺環境:・森・動物
評価:-
特殊:
*毎ターン食料は+15万tされる。
*ダムは決壊させることで川沿いに×25.63(評価8)の戦闘修正をかけることが出来る。ただのこの機能を使った次のターンは食料を得ることが出来ない。
→次のアイドレス:謎の釣り人(ACE)、本郷義明(ACE)、玖珂ほむら(ACE)、ネコリスファミリー(ACE)、秘密戦艦(乗り物)、岩舞台(施設) 

[[L:ダム>藩国ライブラリー(L:)#dae928f4]]

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