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 中ネコリスは、中、ってつくくらいだから普通のネコリスよりはちょっと大きいよ!

L:中ネコリス={
 t:名称=中ネコリス(ACE)※最初はNPCだったはずなので、質疑必要
 t:要点=丸い,ネコリス,広がる尻尾
 t:周辺環境=飛ぶ

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(飛ぶよ!/絵:黒崎克耶)

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(木を走ります。しっぽひろいよ!/絵:黒崎克耶)

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(丸くなってもちょっと大きいんだよ!/絵:黒崎克耶)
中ネコリスだけしっぽの巻き方が反対です。
面積も広いので体に巻いて寝る事も出来ます。

中ネコリスのとある一日 :うにょ †

今日もまた、海法よけ藩国に朝が訪れる。
森の中に柔らかな朝日が降り注ぐと同時に、森に住む生き物達ももまた目を覚ましていく。
ここにもそんな家族がまた一つ・・・

-朝- †

「・・・ちゅー?」
森の中で家族で丸まって寝ていたネコリスファミリー。その中でも一番最初に目を覚ますのは、お母さんの中ネコリス。

眠たそうに瞼を開くと、前足でゴシゴシ。次は中ネコリスの尻尾に包まれ仲良く寝ている子供達を優しく起こします。

中ネコリスの特徴は、その尻尾。体と比較して大きな尻尾を持つネコリスの中でも中ネコリスの尻尾は少し形が違っているのです。
普段は丸まっていて他のネコリスと変わらない大きさだが、一度広げるとその面積はとても広く、子供達を丸々と囲めるほど。

そんな特徴的な尻尾を、この中ネコリスは意外な使い方をしています。
「ちゅーちゅー!」
器用に軽々と木を駆け上り、すばやく木に登る中ネコリス。
涼しい風が吹いている木の上でヒクヒクと鼻をひくつかせ、そして尻尾を広げると背中側を通す形で尻尾を両前足で掴みます。
そして・・・
「にゃん…にゃん……ちゅー!」
タイミングを図りそのまま空中へと飛び出して行きます。
「ちゅぅぅ~~♪」
背中に回した広い尻尾がブワっと広がり風を捕まえると、中ネコリスは気持ちよさそうに森を飛んで行きます。

ですが、、この飛び方には一つ問題がありました・・・

場所は変わり、ここは森の側にある黒崎邸兼診療所。
先日結婚式をあげたばかりの黒崎克耶が二階のベランダで洗濯物を干しています。
「ふんふーん♪ソウイチローさんのシャツー」
よけ藩国の名医と名高い黒崎克耶ですが、家庭に戻れば初々しい新妻の姿に戻ります。
そんな風に嬉しそうに洗濯物を干している黒崎に、謎の影が忍び寄っているとは、本人はまったく気が付いていませんでした。

「にゃー!にゃー!!!ぢゅーー!!!!」
「はぇ?何か変な泣き声が・・・ぎゃーす!」

べちゃり

勢い良く黒崎の顔に張り付いたのは、先ほど飛び経った中ネコリスでした。
実はこの飛び方は尻尾に風を受けて飛ぶので、風の強さや向きによっては細かい進路調整がうまくいかないことがあるのでした。
http://nyan2.amatukami.com/bbs/data/2591.jpg
(頭の上で丸まったり/絵:黒崎克耶)

-昼- †

時は少したち、ここはよけ藩国王城の中庭。白いテーブルを囲んでお茶を飲んでいる女性達の姿があります。

通称:ままのお茶会

不定期に開催されているこのお茶会は、参加する女性陣に既婚者や母性溢れる人が多いためそういわれています。
今日集まっているのは、森沢、蒼のあおひと、黒崎克耶・・・そして、中ネコリス。
皆仕事を持つ忙しい身ですが、今日はたまたま休みが合った様で、紅茶やお菓子をを手に様々な話題に華を咲かせています。
ちょうど今はテーブルの上では、蒼のあおひとが語る砂糖よりも甘い惚気を幸せそうに聞いています。
そんなテーブルの近くでは、今惚気ているあおひとの三つ子と中ネコリスが連れてきた小ネコリス、そしてお菓子に釣られてやってきたガミッチ様が仲良く遊んでいます。
小ネコリス達は、それぞれお気に入りの翡翠柘榴ひなぎくの頭に上手に乗って、愛らしい姿を見せています。
ガミッチ様もしっぽふりふり、ゆったりとした時間が流れて行きます。

-夕- †

さて、お茶会が終わると今度はお散歩です。
王猫ガミッチ様を先頭に三匹の小ネコリス達が綺麗に並び一番最後は中ネコリスが見守ります。五匹揃って尻尾ふりふり、仲良く王城の中をお散歩です。

城で働く人々が見守る中散歩をしていると、何やら向こうが騒がしくなって来ました。

「いい加減書類が溜まってるんです!早くハンコ押せー!!!」

砂煙を上げながらこちらに走ってくるのは(様々な)締め切りから逃げるよけ藩国藩王の海法と、それを追いかける摂政:青にして紺碧率いる藩王討伐隊のようです。

「愚かな! 〆切とは人の心の中にあるものと知れ!」

初めはネコリス達も怯えていたものの、何度も見ているうちに慣れてきたようで今では楽しそうに追いかけそうになる小ネコリス達を中ネコリスが必死に止めようとしています。
どうにかガミッチ様と小ネコリス達を柱の影(通称:安地)に避難させると、中ネコリスは駆け出して行きました。

「にゃんにゃんちゅー!」
「・・・あれはままネコリスさん?よし、全員一斉掃射!陛下の動きを封じろ!」

中ネコリスの姿を確認した青にして紺碧の号令の元、討伐隊の射撃が王城の廊下を埋め尽くして行きます。

「はははは!この程度の弾幕など!」

華麗な動きでドット単位のよけを披露する海法。ですが、もう一つ銃弾の雨の中を動く影が!
「ちゅちゅ!ぢゅっちゅちゅー!!!」
小さな体を壁を蹴って加速させ、尻尾を上手に動かし軌道を変え、狭い廊下の中を縦横無尽に跳ねながら中ネコリスが海法に近づいて行きます。
「しまった!この量の弾幕の中であのランダムな動きは!」
「にゃんにゃん!ちゅぅぅーー!!」
弾幕の雨の中、海法と中ネコリスの視線が交差した次ぎの瞬間、中ネコリスは一瞬にして尻尾で自らの体を包み込むとまるで弾丸の用に体当りをしかけ・・・
「謀ったなsy・・・ごふぅ!(というか、これよけたら中ネコリスに弾が当たって私が悪者・・・)」
中ネコリスの体は海法にまるで吸い込まれるように命中し、海法はそのまま気絶して捕縛されてしまいました。
見事海法を仕留めた中ネコリスは得意げに尻尾を振ると散歩に戻って行きました。

・・・もしかしたら小ネコリス達が討伐隊に加わろうとしたのはままのせいかもしれませんが、当の中ネコリスは気が付いていないようでした。

-夜- †

あっという間に時間が経ち、日が暮れてきました。遊びつかれた子供達を背中に乗せ、中ネコリスは自分達の寝床へ戻ります。
ネコリスファミリーの寝床は、ネコリスの森の中にある世界樹の芽のすぐ傍。すくすく育つこの芽の近くが大のお気に入りのようです。
そんな世界樹の芽の傍に中ネコリスが帰りつくと、ちょうどお父さんの大ネコリスも帰ってきたところでした。うとうとしていた小ネコリス達も急に目を覚ましてお父さんにじゃれ付いてきます。

しばらくすると、森にも夜が訪れてきます。
真っ暗な夜の闇と少しの月明かり。ネコリス達ももうお休みの時間です。
小ネコリス達は大好きなお母さんの背中で大きな尻尾に包まれて幸せそうにしています。
そんなお母さんの中ネコリスも、大好きなお父さんの大ネコリスの上にのり、幸せそうに目を閉じます。
静かな森の中には、ただ風の声だけが響いていました。

おやすみなさい。

Tag: アイドレス ACE

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