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*仮設病院・設定文 [#o4a308a2] *仮設病院・設定文1 [#f4848dc9] -病院建設までの経緯 この仮設病院は、王の英断によって建設された。 この仮設病院は、王の英断によって建設された。 「全ては民のために」という言葉と共に。 海法よけ藩国は共和国でも有数の大国であったが、全くもって裕福ではなかった。 海法よけ藩国は共和国でも有数の大国であったが、全くもって裕福ではなかった。 資金が入っても、すぐに景気よく使ってしまうためである。 王宮の金庫はいつでも空に近かったが、人々はそれでも笑っていた。 皆よけ藩国の気風を愛していたからだ。 だが、あるとき暗雲がたちこめる。 だが、あるとき暗雲がたちこめる。 幾つもの苦難を乗り越えてようやく一息つけそうな時に、事件が起こったのだった。 世に言う、舌禍事件である。 人々は落胆し、国を捨てた。移民として、西に。 人々は落胆し、国を捨てた。移民として、西に。 帝国に向かったのだった。 海法藩王の決断は早く、すぐさま王宮を出て民を追った。 王座に 海法藩王の決断は早く、すぐさま王宮を出て民を追った。 王座に 『国とは土地のことではない、民こそ国なのだ。僕は国をこそ守る』 そう、書き残して。 そう、書き残して。 苦難の道を進まざるを得なかった民達は、やりばの無い怒りを同行した王とその婚約者に向けたが、王は民には怒らなかった。 苦難の道を進まざるを得なかった民達は、やりばの無い怒りを同行した王とその婚約者に向けたが、王は民には怒らなかった。 不条理に身を震わせはしたが、怒りの矛先を誤るような事はしなかったのである。 そして国境付近。帝国への門は、閉ざされていた。 各地から集まってきた難民達は望みを失い、悲嘆に暮れた。 帝