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森国人+国際救助隊+名医+マッドサイエンティスト

※国際救助隊の要点
L:国際救助隊={
 t:名称=国際救助隊(職業)
 t:要点=見慣れない飛行機,秘密滑走路,椰子の木
 t:周辺環境=南の島

説明文1「これが俺たち、国際救助隊だ!」 †

 ここは、海法よけ藩国から少し南に離れた位置にある小島。地図に載せるのも面倒なくらいの小島に、それはあった。

『国際救助隊 訓練所』

それは、海法よけ藩国の正義最後の砦とも呼べる場所。あらゆる災害からすべてを救うために作られた組織。熱い志を胸に、入隊した隊員達は今。

…………全員椰子の木陰でのびていた。

 入隊初日に一通り施設の案内を受けたのち、「救助の基本は体力だ!ということで全員、砂浜でランニング!」と隊長から命令が飛ぶ。
隊員達は一斉に「おー!」とかけ声だけは勇ましく、砂浜目指して訓練所からめいめいに駆けだしていった。そこまではよかった。

 しかし。
森国人は基本的にやせぎすで体力なし。どっちかっていうと頭使う仕事の方が向いている。

ということで、走り出したまではよかったが、照りつける太陽の下でのランニングで、1人倒れ、2人倒れ………全員あっという間に体力切れで倒れ伏し、近場の椰子の木の下で涼を取っていた。というか、這いずって木陰に入ったという方が正しいだろう。隊員達は、匍匐前進の基礎だけは教わらなくてもできているようだ。

「そう言えば俺たち、森国人だからねぇ……ぜぇぜぇ。1kmも走らないうちにこれだよ……はぁぁ……」
「俺たちの体質からして、何というかこう、素敵メカとかで救助に向かう方が向いてませんか?」

這いずって顔を合わせた者同士がそんな言葉を口にする。

「でも、メカって……あそこにある飛行機みたいなのだろ?というか、あれだけ?ドリルとかはないの?」

1人が倒れたまま、椰子の木を林のように密生させた場所を指さす。林でカムフラージュしてあるが、そこには実は滑走路があり、飛行機が何機か用意されている。入隊初日に、隊長からは施設案内の際、国際救助隊の存在を含め『他国や他人には決してこれらのことを漏らさないように』と念を押されていた。

「宰相府が持っているって言う“フェイクトモエリバー”ではないですね。他国の飛行機系とも基本設計が違うというか、似たものを見たことがないというか……」
「最終的には、あれに乗って出動、だよな」
「でも、あれで近寄れない場所とかは、やっぱり降下したり、地上を走ったりして救助、が基本ですよね。それなら、頑張ってトレーニングに励まないと」
「じゃあ、何で僕らは、砂浜走っていきなりぶっ倒れてるんですか?」
「いや、だってほら、森国人だから体力なしでしょ?隊長だって『救助の基本は体力』って言ってたし。だからランニングで体力を補強しようと……」
「で、その隊長殿は今どこに……」
「どこに、ってそりゃ詰め所で……涼んでるよ、ちくしょう。俺たちには『ランニングしてこい』って言ったくせに……」

ぶっ倒れた隊員が瞑想通信で隊員詰め所を確認する。クーラーの効いた部屋で背もたれのついた、いかにも偉そうな人が使いそうな椅子に、隊長がふんぞり返っている。

「とりあえずですね」
「体力が復活次第、詰め所に戻って隊長にランニングの必要性を確認するか。……でも、もうちょっとだけ休ませて……」

照りつける太陽の下。
ぶっ倒れた隊員達の心はすでに一つになっていた。
頑張れ、国際救助隊!何をするのか知らされてないことも忘れるな!
(青にして紺碧)

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