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0519 藩国のこれまでとこれからの方針について †

はじめに †

ここしばらくは、共和国にとって、よけ藩国国民にとって厳しい年月が続きました。それらの多くは、よけ藩国を含む、藩国首脳陣の開発した技術の暴走によるものです。

藩王としてお詫びを申し上げます。

度重なるこれらの問題について、現状、国民の皆さんが大きな不信を政府に抱かれていると思います。それらについて、説明と確認をさせていただきます。

現状の確認 †

現状の藩国政府は、強力な武器、技術等を闇雲に開発し、それらが暴走する一方、民間への技術供与を許さない傾向にあります。
技術を軍事目的としてのみ独占しつつ、福祉への利用を制限し、かつまた、それらを暴走させたことが多かったわけで、国民の皆様が不信に感じて当然と思われます。

これらには理由があります。

以下は、海法紀光による、世界の構造および現状の判断です。完全なものではなく、誤解や無知を多く含んでいるとも思います。それらについては、有識者の方からのご助言をいただければと思います。

世界の構造 †

レムーリアをはじめ、何度か異世界からの侵略が起きたこと、また、世界移動されたことからわかるように、この世界には、我々のニューワールド以外にも、幾つかの世界が存在しており、無数の世界がそれぞれ調和を保っています。

ある世界が、他の世界と比較して、大きく突出して変化した時、その世界を調和に戻そうという復元力が働きますが、それでもその復元力を越えて変化してしまった時、その世界は崩壊に向かいます。具体的には、様々な化け物が、出現しはじめ、最後には消滅します。

世界の崩壊 †

現在、数多くの世界が崩壊し、消滅し、世界の数がどんどん減ってきています。
住める世界が減っていることで、世界移動者達が住める世界を求めて移動し、奪い合い、大きな戦いを繰り広げています。これらの戦火がニューワールドにも及んだことは、皆さんもご存じだと思います。

勝者が敗者の力を奪ってますます強くなるため、敵は、どんどん強くなってゆきます。彼らの侵攻に耐えるために、ニューワールドは、戦闘技術を、大きく進化させてゆく必要があります。様々な敵の攻撃の種類や、敵と戦う世界に合わせて、様々な攻撃方法を確保する必要があります。

実際、各種兵器、兵員の性能は、毎年、大きく上昇していますが、様々な戦いにおいて、ぎりぎりの戦いを繰り広げていることはご存じの通りです。

技術の危険性 †

一方で、高すぎる技術は、世界の調和を乱すことが分かっています。襲ってくる化け物と戦うための技術が、大きく普及することで、ニューワールド自体に化け物が湧く傾向があるのです。

ここで調和が乱れる原因となるのは、「技術の強さ」×「使われている頻度・範囲」であることが分かっています。
強力だが一機だけの兵器をたまに使う分には比較的調和は崩れにくく、そこそこ強力な技術を国民全員で使うほうが、大きく調和が崩れやすいということです。

藩国首脳陣が高い技術を主に戦闘の際に局限し、福祉目的への普及を制限しているのは、これが理由です。

最近の事例でゆけば、森国国民の多くが世界移動したことで、世界の調和が壊れ、黒い塊の増殖に寄与しています。

夢の剣に対して世界移動での緊急避難は当然のことであり、避難して生き延びた皆さん、避難技術を提供してくれた方々には、お礼の言葉しかありません。ただ一方で、強力な技術を広範囲に使用することの悪影響が存在しているということです(今回の場合は、その悪影響よりも生き残ってくださったことのほうが大切でした)。

人の形質問題 †

高すぎる技術の中には、人間を変化・進化させる技術が含まれています。
世界の調和は、おおくの場合、通常の人間を基準として判断されているようで、人間そのものが変化することは、大きな影響を与えるらしいことがわかっています。

これらが、よけ藩国政府を含む、各国が「人の形質の保存」に苦慮する理由です。

今、よけ藩国では、akiharu国から来られたカマキリ系の国民の皆さんの援助によって維持されています。また、先の、セプテントリオンの攻撃に対し、もしカマキリ系の国民の方がいなかったらFEGが占拠され、そこから共和国が滅亡していたかもしれません。

私は、カマキリ系の方々と協力できたことが、本当に嬉しく思っています。
ニューワールドには、様々な種族が存在し、そこから生まれる交流こそがニューワールドであると私は考えています。

絢爛舞踏祭の世界では、心を開いて交流できる方々を、知類と呼ぶそうです。機械の体や、情報の心、獣や鳥や魚の体を持つものも、皆、知類で、その一つとして、背の高い毛のない猿の知類……ヒト知類がいるというわけです。その心は、ニューワールドにおいても、正しいと思います。無数の知類が共に和すことこそ、共和の心ではないかと。

「人の形質を守る」というのは、ですから、人以外を排斥するという意味ではありません。
今いる、様々な知類の方と協力し、皆で共に和する一方で、「便利だから」「強いから」という理由だけで、今いるヒトがヒトの体を捨てたり変化させたりしないように気を付けていただければということです。

しかしこれは、言うだけならば簡単であり、「強くて便利なヒト以外の体」がなければ、生きてゆくのも難しいほどにニューワールドは過酷ではあります。
その過酷さを減じ、平和を守ることが、まず、人の形質を保つ第一歩となるでしょう。

今後について †

よけ藩国国王、海法紀光は、技術の管理を失敗したため、錬金術師による大規模な公害を招きました。あやまれることではないですが、誠にもうしわけありません。

本来ならば、技術進化を封印することが安全な道ではありますが、上記に書いた理由で、今後の戦いのために、技術を止めることは難しい状況にあります。

それらを理解いただいた上で、今後は、国民の皆さんと積極的に協議を重ね、これからの問題に対処してゆきたいと思います。どうかご協力をお願いします。
Tag: T14 法案 政策 提出済み 0905

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