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あの時は本当にどうなるかと思いました……
がむしゃらに働いて、働いて……でも稼げるのは微々たる物で…本当に駄目かと思いましたよ……
でも私達が罰金を支払ったおかげで沢山の命が救われたんです。
死の運命を避けることが出来た、よけ藩国の国民としてはこれ以上の喜びはありませんね。

海法よけ藩国、とある国民の書紀、もしくは日記より

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昔…といってもそこまで昔ではなかったと思うが、一人のとある人物を生き返らせようと
1枚のチケットと引き換えにレムーリアで戦った事があった。

俗に言う『サターン復活戦』とよばれる作戦であり、戦いは参加した多くの人々の尽力や、
当時指揮官であった我らがよけ藩国藩王、海法紀光による采配によって作戦は成功であったが……
…そう、作戦そのものは成功であったが、それと引き換えによけ藩国は大きな代償を背負う事になった。

それは戦いの最中に起こしてしまった大きなミス、防御判定での、マジックアイテムの使用タイミングの間違い…
敵の攻撃に任せ全滅をするか、多額の罰金……総額にして200億と引き換えに山の盾を用いて命を救うか、
多くの『命』をとるか『負債』をとるか…、海法は『負債』をとり、よけ藩国は命の代償として200億の罰金を背負う事になった

よけ藩国の国民達はとても払いきれるものではないと思っただろう、もうこれで終わりだと悲観的に叫んだ者もいたかもしれない
だが彼らは諦めなかった、目の前に迫る滅亡の危機に果敢に立ち向かった、もしくは正面から迫り来る藩国滅亡の危機をを華麗に避けた。
ある時は猛烈な勢いで雑務をこなした、ある時はコーチをした、ある時は講義を開いた、ある時は前払いで未婚号を売った。
稼いで…稼いで…稼いで…稼いで…そして血を吐くような苦労と苦悩の末に彼らはやり遂げた……気が遠くなるような200億の罰金を完済したのだ。

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海法よけ藩国、ネコリスの森の南に位置するのうきん女学園
その時その教室では歴史の授業が行われていた。

教師が教科書を淡々と読み上げていき、それを眠らないように気をつけながらノートに写す、
しばらく読み上げた後、パタン、と教科書が閉じられ教師が顔を上げる……

「とまぁ今日の範囲はこの辺りまででしょう、質問がある人はいるかな?何でもいいから行ってみて下さい。」

「あ~……、先生、先生はこの時何をしていたんですか?」

延々ノートに書き続けた為か、随分と目が血走った少女が聞く

「悪いね、この時はまだ僕はこの国にいなくてね、だから色んな人から話を聞いて苦労話を聞いて回っただけなんだよ…
でもね、この国の皆が必死に頑張ったのは紛れもない事実だよ、苦労のにじみ出る表情でする人、すがすがしい顔で語ってくれた人。
懐かしむような顔で話してくれた人……いろんな人が話してくれた。」

教師は何かを思い出すような、もしくは妙に感慨深げな顔をした後に

「どんな苦労をしてでも困難や危機に負けないように立ち向かっていき、問題を避ける!
その心意気こそが私達のよけの心です。まぁここはテストに出るので絶対に忘れないように…それでは授業はここまでとしましょう。」

そう結ぶと、待っていましたとばかりに号令が鳴り響き、そして教師が教室を出て行く……教師が出て行った教室には
残った授業をどうやって楽によけようか、テストを避けるにはどうしたらいいか、そんな事を考える生徒達が残された。

(神楽坂・K・拓海)

Tag: EV137 歴史

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Last-modified: 2011-05-21 (土) 06:22:56 (3072d)