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L:高位森国人 = {
 t:名称 = 高位森国人(人)
 t:要点 = 長い耳,長い髪(男女とも),やせぎす,絹の服装,頭環
 t:周辺環境 = 森の王宮
 t:評価 = 体格1,筋力0,耐久力0,外見2,敏捷2,器用0,感覚1,知識2,幸運0
 t:特殊 = {
  *高位森国人の人カテゴリ = 高位人アイドレスとして扱う。
  *高位森国人は根源力25000以下は着用できない。
  *高位森国人は一般行為判定を伴うイベントに出るたびに食料1万tを消費する。
 }
 t:→次のアイドレス = 賢者(職業),動物使い(職業),弓兵(職業),藩王(特別職業)


【要点】
長い耳・長い髪(男女とも)・やせぎす・絹の服装・頭環
【周辺環境】
森の王宮

【高位森国人】(フレーバーテキスト:ちは)

 高位森国人という人種が居た訳ではない。
 彼らをそう呼ばしめたのは血によってでは無く、その生き様によってである。(『シューティングで読み解く藩国史~歴史は弾幕から生まれる~』)

 森国人の高位的存在がいるということに関しては、昔から信じられてきた逸話の一つであり、例えば高名な歴史家であるジョン=ニャングの名著を紐解くと、その様な人物が突然現れては歴史的な偉業を成していつの間にか姿を消すという事例を幾つも見つけることが出来る。
近年の研究によれば、高位森国人という種族がいたわけではなく、傑出した人物・一族を指し示す言葉の一つであったということが推測が出ている。
そして現在、高位森国人とは特定のスペシャリストに与えられる称号の事を指す。
毎年、ある分野に於いてその業績を認められた者には、高位森国人の証である頭環を授けられ、森の王宮内に居を構えることを許可される。また、仕事においても役職が上がり、高い賃金を取ることを義務付けられる。
何故このような高賃金の義務化が行われているかには、一つに高位森国人とされる彼らの性向に理由がある。
彼らは一様に、己の技術を高めることにのみ心血を注ぐ。
金のためでもなく、地位のためでも無い、ましてや誰かのためである訳でもない。
技術を高める事、それ自体が目的であり、生きがいであるのだ。
歴史上の彼らは突如消えていったわけではなかった。
ただ、後継となるものが、その後を語り継ぐものがいなかっただけなのである。
よって、彼らに義務として与えられる高い賃金は、彼らの技術に対する高い評価の証である共に、後継に仕事を回す事を目的としたものでもあるのだ。
でなければ、彼らが技術向上の名目の元に全ての仕事をさらい、彼が去ったその暁には、その分野において誰も後継者が育つことが無いままになってしまうだろう。

高位森国人-
避け国人の中でも最高にハイ(高位)なヤツだけが、件の称号を授かるという名誉(?)を預かることが出来る。つまり、彼らは一角の人物であると共に、相当の数寄物でもあるのだ。

・避け藩国の高位森国人
【外見】
外見は一般的な森国人と同じく、一様にやせぎすでとがった長い耳と長い髪といった特徴を持っているが、背が頭一つ高くすらっとしている。また、一種人間離れした整った顔立ちを持つ。体が華奢なせいか中性的で、服を着ていると性別を見分ける事はかなり難しい。とはいえ、高位森国人男性を女性と間違えて声をかけた場合、やっぱりぶっ飛ばされるのでナンパをする際には細心の注意が必要な事には変わりが無い。その制度上、裕福なものが多いせいか服は絹製の服を好んで着る者が多く、その装いの形は体にぴったりとフィットするものから、ひらひらのふわふわ迄千差万別である。

【性質】
避け藩国の森国人である以上、避けスキルが高い。しかも、「技術を高める」と言う事に関しては一種病的とまで言える彼らの避けスキルはさらに高い。そのスキルの高さは狩の際にも絹の服のまま森へ出かけ、汚れ一つ無く帰ってくることからも窺い知れよう。彼らの服装は富の象徴であるだけではない、避けスキルに対する自信の現れでもあるのだ。

【生活習慣】
一般的な森国人と違って、彼らの起床時間は「やりたい事が始まる前」であり、終身時間は「やりたい事が終わった後」である。そのため、起きるのが夜遅くだったり、寝るのが起きてから2日経ってからだったりするが、その辺は「高位だから」等の理由で、深く考えることを避けているのが常である。
住まいも、森の王宮なんてセレブな所にある割には、「職場から遠いし」などという理由であんまり帰らない者も多く、王宮はその荘厳とも言える静謐さを維持し続けている。

【嗜好】
とにかく何かのスキルを高めることが大好き。生きがいといっても良い。誰もがやりたがるメジャーなものから、誰もやらないようなマニアックなものまで、兎に角やり始めたら達人とも言える域になるまでやりこみ続ける。現在の人気は、動物との信頼と己の避けスキルに全てをかける「タイガーライド」というスポーツである。

【特性】
森国人の例にもれず、体力、腕力はからきしな代わりに、そのかわり集中力は高く、頭脳は明晰である。また、そのひたすら自己研鑽を続けるある種ストイックな性格は、弓兵や動物使いといった根気と集中力のいる職業に向いているともいえるし、また長年にわたる努力の結果により一度その才能が花開けば、賢者や藩王といったある意味至高(ぽい)とも言える職業につけるかもしれない。何はともあれ、努力することが大好きな彼らは、スペシャリストが必要とされるあらゆる場面で重宝されるだろう。
その存在を忘れられていなければ、の話であるが。


【高位森国人試験】(フレーバーテキスト:よっきー)

海法よけ藩国において森国人が高位森国人として叙せられるためには、
自分が何らかの分野においてひとかどの人物だと証明する必要がある。
現代日本でいうところの一芸入試というやつである。

なんでもよけるという国民の特性上、試験科目には回避力が選ばれることが多い。
しかしながら、国民全体的にもともと回避力のレベルが高いので、
通過には途方もない難易度の弾幕を回避しきる必要がある。

その弾幕を通常の実体弾で作っていては弾薬代がバカにならないし、
模擬弾とはいえ回避し損ねた時に危険でもある。
そこでタイガーライドに使われているライトセーバーに目がつけられた。

棒状の光を放つ部分を光弾を発射するように改造。
さらにはモード切替によって複数WAY弾、レーザー、ワインダー、ナパーム、
ホーミング弾などシチュエーションに応じた多彩な弾幕を発生させることに成功した。

もちろん着弾すると派手な効果音とフラッシュが発生し、
被弾判定での揉め事も発生しなくなった。
(実弾だとよけたと思っても衝撃波で衣服や皮膚に傷がつくことがあり、
 これを被弾とするか回避とするかで揉めることが多かった。
 ルール上は弾体に身体と衣服が接触しなければ回避成功であるが、
 実戦を想定するなら衝撃波まで含めて回避するのが当然とする声もあり、
 被弾判定のルールについては改定も考慮されていた。
 現在使われている光弾は実弾の弾体と同サイズとなっているが、
 光弾のサイズは可変なのでルール改定があったとしてもすぐに対応できる)

このシステムによってより安全かつ低コストに回避力試験が行えるようになった一方、
失敗しても(物理的に)痛くないと言う情報が広まったせいで
一種アトラクション的に試験を受けに来る若者が増えており、
試験場には常に待ち行列が発生する事態となった。

これに対する政庁からの公式な声明はないが、情報筋によるととある政庁関係者は
「受験料で儲かるし、このままでいいんじゃないの?」
とこぼしていたと言う。
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(高位森国人。左が男性、右が女性。服が絹になっておしゃれになった?/絵:黒崎克哉)
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(高位森国人の後姿。頭環は普段は髪で隠れて見えませんが、見えるようにモデルさんに協力してもらいました/絵:黒崎克哉)
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(高位森国人要件の頭環。上から順に正面、側面、中央の宝石アップ/3点とも絵:黒崎克哉)
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(腰に巻いた布と、その取り付け方手順/絵:黒崎克哉)
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(革の服から絹の服へ。高位になった彼らはより身軽に/絵:黒崎克哉)
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(はやくここまでいらっしゃ~い/絵:黒崎克哉)


【避け森キング】(周辺環境:森の王宮/青にして紺碧)

“避け森キング”。
よけ藩国の住民たちは、畏敬を込めて、その木をこう呼んでいる。
てっぺんに王宮らしきものが乗っかって、しかもそこらの木より全然高い。
だったら避け森の王、キングでいいんじゃね?
そこからついた名前である。

始まりはこうだった。
よけ藩国国王・海法紀光が功により侯爵に叙されてから数日後。

そいつは、突然、よけ藩国の城のそばに、生えた。

いや、生えたなんていう生易しいもんじゃない。

一夜明けたら、城のそばの、ほとんど空き地がない場所にどっかりと現れていたのだ。
しかも、樹上には王宮らしきものが備わっている。
1310.jpg
(高位森国人周辺環境:森の中の王宮、こと避け森キング/絵:黒崎克哉)
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(高位森国人周辺環境:森の中の王宮、こと避け森キング/絵:黒崎克哉)

“こんなどでかいもんが、いったいどこから?だれが?どうやって?”

国民たちは、最初こそものめずらしがっていたものの、そもそも難問を避けるお国柄。すぐに議論するのをやめてしまった。

ところがどっこい。
議論するのをやめるわけにいかないのが政庁のお歴々。そりゃそうだ、城のすぐそばにこんなでかいものが、しかも建物つきで生えているのだ。放置しておくわけにも行くまいと、調査隊が送られることになった。

調査隊に選ばれたのは、帽子猫、森沢、黒崎の名医3名(当時)。

「えー!どうして私たちが行かなくちゃいけないんですか?調査隊なんていう名誉よりも、休日をください、休日を!」

とは森沢の反論。なるほど、正論である。

「非番で、なおかつ高所恐怖症じゃない人が、君たち3人しかいないんだよねぇ」

摂政:嘉納の返答はこうであった。
実はこの嘉納、自分が真っ先に登りたかったのだが、吏族:青にして紺碧(当時)により「政に支障が出るようでは困ります。おやめください。そんなことする暇があったらこの書類に決済印を!」

ということで、引き止められたのである。

しぶしぶ、調査隊は調査を開始した。といってもそもそも彼らの得意分野は人間を見ることであり、木の構造がどうこうなんて知ったこっちゃない。てきとーにしらべて、てきとーに帰ることにした。

「この木、中が空洞になってるね……」
「ねぇねぇ、ちゃんと扉がついていて、中が部屋になってるよ。それがいくつもいくつもある」
「なんというか…アパートとか、マンションみたいなもの?」
「なんだか、この木の中にみんなで住めそうね」
「こっちの大きな部屋は……体育館というか、ホールみたいだね」

3人は見聞きしたものをつき合わせ、「木の部分は居住エリアとして使用可能」という結論を出した。

さて、今度は樹上の王宮(仮)部分である。どうやってあの部分にたどり着けばいいというのか。

「おーい!こっちこっち!来て来て~、ほらこれ!」

黒崎が少し離れたところで手を振っている。残りの二人が駆け寄ると、そこには。

「これ……もしかして籠?人が乗れる?」
「そう、この籠に乗ると、この巨木の周りを這っている蔓を使って移動できるんだ。エレベーターみたいなものかなぁ」
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(蔓と籠のエレベーター、略して蔓ベーター/絵:黒崎克哉)
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(蔓ベーターのアップ/絵:黒崎克哉)

3人はいそいそと籠に乗り込む。
すると籠は勝手に動き出し、上方の建物へと向かった。

「うわぁ……なにこのアラビアの王宮風な建物」

建物の中に入った、3人の感想がこれである。
どう見ても王宮。どこから見ても王宮。誰が作ったのかは知らないが、ちゃんと王宮なのである。内部には謁見の間も、王族専用と思しき寝室も、豪華な食堂も用意されている。

「ねぇ、こっち、見てよ!これってさ……人間用の、カタパルト?」

帽子猫が、思わぬ発見に声を上げる。王宮(仮)の最上階には、この大木の枝を利用したパチンコ……緊急用の脱出機構とでも呼べそうなものが備わっていた。
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(実際のカタパルト使用例。モデルは海法紀光(ACE)&あおひと。2人の愛の逃避行?に幸あれ/絵:黒崎克哉)

「こっちに、変な機械がある…なるほど、これを使って、打ち出し方向を変更できるみたいね」
「えっとこれは……理力変換装置かな。これで理力を集めれば、より遠くまで打ち出し可能?ほー、へー、面白そうだね。ひょっとして、これを使ったら、後ほねっこあたりまで飛べるんじゃないの?」

3人は何よりもこのカタパルトの発見に大はしゃぎし、急いで政庁に戻った。
報告を聞いた嘉納は、後に戦勝記念パレードでこのカタパルトを盛大に利用し、国王からちょっとだけお目玉をもらったという。

その後、この“避け森キング”はしばらく放置されていたのだが、高位森国人の登場に伴い、正規の王宮として使用されることとなった。

もっとも、王宮の主であるはずの国王は、よくここから脱出するため、あまり王宮としての役目を果たしていないが。

そしてあいかわらず、誰が、どうやって、こんなものを用意していたのか。依然として謎の部分は国民一同から避けられている。
(終わり)


体格筋力耐久力外見敏捷器用感覚知識幸運
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05/01HQボーナスで、知識+1を選択しました。

*高位森国人は根源力25000以下は着用できない。
*高位森国人は一般行為判定を伴うイベントに出るたびに食料1万tを消費する

Tag: アイドレス 高位

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Last-modified: 2011-05-21 (土) 06:23:01 (4716d)