この項のまとめ

・よけのメガフロートは質実剛健!
・設計に気を使ったけどコンクリの塊だしね!
・だからこそ大量生産が可能!

設計

コンクリとコンピュータ

「枯れた技術で質実剛健!」
「え、じゃぁ、この変形合体メガフロートは……」
「却下!」
──いつか使いたいんだけどね、な会話


 メガフロート製造は、元々、巨大ドックの生産力を民生に生かすことが目的だった。ありていに言えば、毎ターン3000人機の兵器を軍事で使いきるのが難しかったのである。

 錬金術他、技術問題については何度か手痛いミスで、自他に迷惑をかけているため、研究は慎重に行われた。T14、T15でメガフロートの試験生産を重ね、また紅葉国の都市船製造を請け負ったことより、巨大海洋建造物のノウハウを蓄積した。



 今回作るメガフロートは、基本的には、100m*300m程度のコンクリートブロックである。ここに太陽電池を搭載し、複数のブロックをつなげて運用する。ポンツーン型メガフロート、すなわち単純な中空構造のコンクリートブロックであるが(注1)、内部は層状になっており、一カ所の浸水で沈むことはない。

 メガフロート本体の構造が単純な分、形状の計算には手間をかけている。形状と弾性を、弾性応答解析技術で計算、設計することで、波にもまれてもうまく振動を減衰・吸収する形状となっている。(注2)

 綿密な設計と、テスト生産および性能試験が行われたあとは、大量生産である。

 一つ一つが小さく、また、内部構造が単純であるため、設計が終われば、膨大な量を生産できる。
 コンクリートに必要な土砂については、藩国のダムにたまる砂礫も使用する。海砂でないため、塩分のない良質な土砂を得ることができる。(注3)

 この量が、安全性につながる。